ブログを書いていると、スクリーンショットやいろんな画像をいろんなアプリで加工します。そして加工したファイルを保存して使う過程で何かと手間がかかります。最近、これをちょっと楽にするMacの小細工を思いついて、それが我ながらいい感じなのでご紹介します。
今まで手間がかかっていたこと
今まで手間がかかったていたことを大雑把に言うと、フォルダ階層をたぐる手間です。単純にファインダでクリックして階層をたぐる手間もありますし、指定したいフォルダがどこにあるのかを思い出す手間もあります。
画像の保存先を指定する手間
私は画像を編集/加工するのに、次のようなツールやアプリを使っています。
アプリ/ツール | 特徴 |
---|---|
OS X のプレビュー | 画像のサイズ変更や、単純な透過処理が簡単。最終的な画像の確認にも使用 |
OS X のグラブ | タイマーでカーソル付きのスクリーンショットを撮る時に使用 |
OS X のスクリーンショット | スクリーンショットは基本的にこれを使っている。ショートカットで簡単に撮れるし、位置変更も簡単で使いやすい。 |
Skitch | 説明用の矢印をつけたい時に使用。また、連続写真のようにサイズと位置を固定させたスクリーンショットを撮る時に使用。 |
Pixelmator | ぼかしなどの簡単な画像編集に使用。Gimpより起動が早くて素早く使える。ユーザインターフェイスのデザインが綺麗で使っていて楽しい。 |
iBooks Author | 大きな矢印などの図形が欲しい時に使用。 |
Gimp | 本腰を入れて画像編集をする時に使用。なんでもできる、きっと。しかし、起動に時間がかかるので、簡単な加工には使わない。最近のバージョンアップでレイヤーがグループ化できるようになったのが個人的には助かっている。 |
それぞれ便利な機能があって、目的によって使い分けています。そのため、1つの画像を作るのにこの中の複数のアプリを使うことがよくあります。そして、加工したファイルを保存する時に保存先を指定するのに手間がかかるのです。アプリ毎に前回開いたフォルダを覚えているので、アプリを切り替えるたびにフォルダを探さないといけません。
保存した画像の読み込み先を指定する手間
画像の読み込みは次の小技を覚えてからかなり手間が軽減されましたが、それでもこの小技が使えない時は読み込み先を指定するのにフォルダ階層をたぐる手間がかかります。
■ファイルを読み込む際のちょっとした小技
1) Docのアプリに画像ファイルをドラッグ
画像ファイルをつかんでDocにおいてあるアプリにドロップするとアプリがその画像を新規ドリュメントとして開きます。
2) タイトルバーのアイコンを掴んで他のアプリへドラッグ
ちょっと小さくて掴みにくいですが、画像のファイル名の左横にあるアイコンを掴んで画像ファイルを他のアプリへドロップすることができます。このTipsはMAC Kung Fu: Over 300 Tips, Tricks, Hints, and Hacks for OS X Lion (Pragmatic Programmers)で書かれている300以上のTipsのうちの1つです。最近このほんの改訂版も出ています。
この技はとても便利なのですが、画像を保存しないとアイコンがでないのでグラブでスクリーンショットを取った場合などには使えません。
Skitchは独自のタイトルバーになっていてこのアイコンの代わりに下部の”Drag me”という出っ張りを使ってファイルの移動を行うことができます。
スクリーンショットファイルを探す手間
スクリーンショットはとてもよく使います。最初はスクリーンショットを撮りまくってデスクトップにたくさんの画像が散らかった状態になって、どのファイルかわからなくなってよく探していました。それが、スクリーンショットの保存先を指定する技を覚えてから、デスクトップの特定のフォルダにまとまるようになって、デスクトップはスッキリしました。(ブログ記事: スクリーンショットの保存先を変更 )
しかし、27インチのiMacといえども、ブログを書く時はデスクトップはいろんなアプリで隙間なく覆われてしまいます。ホットコーナーを割り当ててデスクトップ全体をすぐに表示できるようにしているものの、27インチの大きなディスプレイが仇となって、マウスの移動距離が長いせいで何回もやっていると疲れてきます。
今回考えた小細工
今回、フォルダの探索の手間を省くために考えた小細工です。
1.作業用フォルダの作成
まず、最初に今回限りの画像保管用の作業用フォルダを作成します。場所はどんなに階層が深いところでも大丈夫です。
今回の例では「_ブログ作成時の小細工」というフォルダを作っています。(先頭に_とアンダースコアをつけているのは、ファインダで一覧表示したときに先頭にフォルダが来るようにするために私が日頃からやっている小細工です。)
2.ファインダのよく使う項目に登録
次にその作業用フォルダをファインダの「よく使う項目」にドロップして登録します。これでファイルを保存したり読み込んだりする時はここをクリックするだけですぐにフォルダの指定ができます。
これを使うのは今回限りで、終わったら削除するので、一番上が分かり易くていいです。
3.Docに登録
作業用フォルダとスクリーンショットの保存フォルダをDocに登録します。これでいつでもすぐに必要なファイルに簡単にアクセスできます。
フォルダの 表示順を追加日順にしておくとファイルを探すのがさらに楽になります。
たったこれだけのことですが、ブログを書くのがとっても楽になりました。Let’s give it a try!
作業終了後のお掃除
作業が終わったら、作業用のフォルダを削除します。
- ファインダのよく使う項目から作業用フォルダの登録を削除
- Docから作業用フォルダの登録を削除
- 作業用フォルダそのものを削除
また、スクリーンショットフォルダの中にファイルを全て削除します。
その他
大量の画像ファイルを一定のサイズに一括変換するときは、以前ブログでご紹介した 画像一括サイズ変更アプリ を作っておくと便利です。そして、その保存先フォルダもDocに登録しておくと捗ります。
また、プレビューでたくさんの画像を確認した後など、開いているウィンドウを閉じる時はcommand + wでウィンドウを閉じると次々に閉じることができて楽です。
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