Retina MacBook Proの液晶焼き付き現象が発生

Retina MacBook Proを購入して特に大きな問題もなく満足して使っていたのですが、液晶の焼き付き現象が発生してしまいました。

Retina MacBook Pro発売時に騒がれた問題

Retina MacBook Pro発売後すぐにYoutubeにこの焼き付き現象の動画がアップされているのは知っていたのですが、ごく少数のハズレ個体を引いたかわいそうな人なんだなと他人事でした。他に発売後すぐに問題になっていたのが液晶が黄色いという、私が新しいiPadで経験した問題です。しかし、この液晶の色の問題については私のRetina MacBook Proでは全く問題なくとても綺麗な液晶だったので、自分のはハズレではない問題のない個体だと安心していたのです。

焼き付き現象の発生

最近、iPadでオリンピック中継をのめりこんで見ることが多くなって、Retina MacBook Proの画面をそのままにしてディスプレイがスリープするまで(デフォルトの10分)放置する状態が続いたのです。

オリンピック中継が終わって、さあMacで作業をしようとトラックパッドをクリックしてスリープを解除すると、いつもと違う現象が発生しました。画像を設定してあるはずのデスクトップが全画面灰色になり、開いていたウィンドウが黒抜きで数秒表示されたあと、通常のデスクトップの状態に戻りました。ちょっとおかしいなと思いながらもそのまま使って、ふとアプリのウィンドウを動かすと、ウィンドウの残像が残っているのです。デスクトップを切り替えると、全てのウィンドウの残像が焼き付いて表示されます。

「うわ、やばい」と思い、全てのウィンドウを閉じ、使うアプリのウィンドウだけこまめに移動させながら使っていると、だんだんと焼き付きが消えていきました。この焼き付きはMacを再起動しても解消されません。必要なアプリだけ起動し、なるべく位置を固定させないように使っていると最終的に2日程度で全ての焼き付きが消えました。

焼き付きが消えたので、「あー、良かった」と安心したのですが、よくよく見ると数分ウィンドウを固定させただけでもうっすらと焼き付きが発生することが分かりました。今までド派手な色の画像をデスクトップに使っていたので気付かなかっただけかもしれません。一番よくわかるデスクトップは、無地の”Solid Aqua Blue”や、青地に雲と月が写っている”Moon”という画像です。うっすらと焼き付いた液晶をカメラで取ったのが下の図です。

うっすらとウィンドウの枠が見えるのが分かると思います。中央右はカメラを構えている手が映り込んでいます。焼き付いているウィンドウは、WordPressでブログを書いているSafariのウィンドウなので、この図でははっきりとは分かりませんが、元の解像度の画像では文字も焼き付いて写っています。

Appleサポートへ連絡

Appleサポートに電話をかけて相談すると、最初、私が「ウィンドウの残像」という言葉を使って説明したので話が通じなかったのですが、「液晶に焼く付く」と言って説明するとすぐに担当のシニアアドバイザーに転送されました。私が再度現象を説明すると、そのシニアアドバイザーの指示で私のMacのシステムレポートをAppleに送信することになり、U.S.本社に報告していただくという話になりました。

Appleからの回答

回答は次の日に電話でいただきました。Appleでも認識している問題のようで、現在対策を検討中とのことでした。

現物を見ずにシステムレポートだけで問題があると認識されたので、想像ですが、ごく一部の個体だけではなく、多くの個体で発生し得る問題のような気がします。私のRetina MacBook Proは、Youtubeにアップされている焼き付きの動画ほど短時間であれほどひどく焼き付きは起こらないので、焼き付きの程度で個体差があるのでしょう。

この後1週間ほど経ってから、別件でAppleサポートに電話で相談をした時、私の問い合わせ履歴を確認した後、しきりにApple Careの加入を勧められました。今までAppleサポートに何回も電話をしていますが、こんなことは初めてです。Retina MacBook Proをお持ちの方はハードウェア的なことで少しでも気になることがあれば保証期間が切れる前にApple Supportに連絡しておいたほうがよいかもしれません。


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