Apple “a little more” イベントでMac mini, iPad mini, iPad, 13rMBP, iMac 発表

Appleの新製品発表がありました。メディア関係者に送られた招待状の画像に”We’ve got a little more to show you.”と書かれていたので、ちょっとした発表で終わるのかと思っていたら、次から次へと矢継ぎ早にたくさんの新製品の発表がありました。

発表内容概要

■ ソフトウェア

  • iBooks
  • iBooks Author

■ ハードウェア

  • 13インチRetina MacBook Pro(本日発売)
  • Mac mini
  • iMac(21インチは11月発売、27インチは12月発売)
  • Retina iPad(10/26予約開始、11/2発売)
  • iPad mini(10/26予約開始、11/2発売)

■ アクセサリ

  • Lightning → SD カード
  • Lightning → HDMI
  • Lightning → VGA

気になった点

iBoos 

縦書きがサポートされました。

 

慶応大の村井純教授のiTunes講義によると、紙の新聞で縦書きを使っているのは日本だけだそうで…。その昔、英語しか使えなかった電子メールを日本語(英語以外の言語)も使えるようにしたのが村井教授だそうですが、その時は世界中に協力してくれる人がたくさんいたんだそうです。しかし、こと電子書籍の縦書きサポートの話になると、他国の人は誰も協力してくれないと講義でぼやいていました。それが、こともあろうに営利企業のAppleが世界で一番最初に?サポートしてくれるとは!!

これは、もしかすると、iBooks書籍が日本でも個人で出版できるようになる前触れでしょうか!?

13インチ Retina MacBook Pro

発表を見ている時には15インチRetinaとほとんど同じで、むしろ小さくて軽い分13インチの方がとてもよく見えました。しかし、後で仕様表を見て比べてみると結構違います。

  Retina 13インチ Retina 15インチ
本体の厚み  1.9cm  1.8cm 
重さ  1.62kg  2.02kg 
CPU  2.5GHz デュアルコア i5 〜  2.3GHz クワッドコア i7 〜 
メモリ  8GBのみ  8GB 〜 
ストレージ  SSD 128GB 〜  SSD 256GB 〜 
グラフィックス  Intel HD 400のみ  Intel HD 400
+
NVIDIA GeForce GT 650M 1GBメモリ 
電源アダプタ  60W MagSafe 2  85W MagSafe 2 
解像度  1,680×1,050
 1,440 × 900
 1,024 × 640 
1,920 × 1,200
1,680 × 1,050
1,280 × 800
1,024 × 640 
入力出力ポート  Thunderbolt × 2
USB 3.0 × 2
HDMI
SDカードスロット
ヘッドフォン入力 
同じ 
スピーカー 両サイドに 同じ

厚みが0.1cmだけ微妙に15インチの方が薄いのはApple的なこだわりなのでしょうか。という細かいところは置いておいて、13インチが内蔵GPUだけで独立GPUが無いのが気になります。仕様表を見ると、13インチは15インチと全く同じ条件で外部ディスプレイを接続して使えると書いてあります。しかし、15インチの場合は外部ディスプレイを接続すると、GPUの自動切り替えをオンにしていると強制的に独立GPUが使われます。しかも、独立GPUが動くせいだと思いますが、繋げた瞬間くらいからファンが音を立てて回りだします。13インチに外部ディスプレイを接続したらどうなるのかとても心配です。

また、OS X 10.8.2で外部ディスプレイを接続しない普通の状態で、アニメーションなどが幾分スムースになったような気がしますが、結構カツカツな感じです。ファンが回転することが多くなったので、きっと頻繁に独立GPUが動作しているのだと思います。私が15インチRetina MacBook Proをメインマシンとして使っていて、インターネットラジオを聴きながら、Xcodeでアプリを作りつつ、Safariで複数のタブを開いて調べごとなんかしているせいかもしれませんが…。

そんな私の使い方からすると、CPUがデュアルコアというのも少し心もとない気がします。OS X 10.8.2になって、Safariやテキストエディットなどで画像が遅れて表示されるのが顕著になったので、恐らく非同期処理が今まで以上に多くなっていると思います。そうなると、CPUのコア数が多いほど処理が速くなるはずなので、iMac 27インチから15インチRetina MacBook Proにメインマシンを変えて遅くなったなと思ってる私には、13インチはメインマシンには使えそうにありません。

しかし、これだけ薄くて軽い13インチのRetina MacBook Proは、持ち運びには最適です。15インチのRetina MacBook Proでも旧型の13インチMacBook Proとほとんど同じ重さなのですが、薄い分持った感じがとても軽く感じます。それからすると、13インチRetina MacBook Proは、とても軽いんだろうと思います。例えば、毎日のように電車に乗って持ち運ぶような人にとっては、このサイズと重さは何ものにも代え難いはずです。

iMac 

とても気になっていました。

前モデルからかなりの期間が空いているので、大幅な変更なのだろうとは思いつつ、27インチでRetinaは意味ないだろうし、どうなるのだろうと…。

歴代のiMacはどんどん薄くなってきました。

そして、今回、めっちゃ薄くなりましたね!

びっくりです!

使い勝手の部分では、IPSの画面で特殊なコーティング処理によって反射が75%抑えられているのが一番大きそうです。そのおかげで色が鮮やかで正確に見えるとのことですが、どれだけ奇麗なのか気になりますね。

Fusion DriveというSSD+HDDのハイブリッドストレージでパフォーマンスがSSDとほぼ同じで大容量という目新しい仕組みも気になります。

■ 心配な点

とても良さそうですが、心配な点もあります。

まず、薄くなったせいで排気口も薄くなっているので、本体が熱くならないか心配です。

今まで以上に内部は熱がこもりそうですしね。

次に、Fusion Driveは、大容量で高速なのは良いのですが、HDDなのでどれくらいの音がするのか気になります。最近、Time Machineのバックアップにも外付けSSDを使うようになって、Retina MacBook Proのファンが回らない限りは無音状態なもので。

また、薄くなったせいでスピーカー部分も薄くなってしまっているので、音が前より悪なってるのではないかと心配です。WWDCでRetina MacBook Proの音が良くなったと発表していたように、スピーカーは良くなるでしょうが、音はやはり物理的な空間がかなり影響すると思うので、差し引きするとマイナスになってしまわないでしょうか。

■ もしかして?

サラッと流されていましたが、新しいiMacは50%省エネになったそうです。この数字に心当たりありませんか?そう、SHARPのIGZOパネルを搭載したスマートフォンやタブレットが50%省エネになったと言ってますね。

も、も、もしかして、IGZOなんですか??

出荷予定日が11月と12月と遅いのもそれっぽくないですか??

Retina iPad

何も変わってない!?

いえいえ、Wi-Fiが変わっています。

5GHz帯が使えるようになり、チャネルボンディグという並列通信する仕組みで、理論速度が150Mbpsになっています。前モデルのiPadは、ネット回線速度の実測値が37Mbpsで、同じ環境のiMacでは61Mbpsだったので、私の家ではiPadのWi-Fiがボトルネックになっていました。それが理論速度が150MbpになったらきっとiMacと同じ程度にネットが使えるでしょう。

また、CPUもGPUも2倍速ということで、ブラウジングが爆速なのではないでしょうか!

もしかすると、PCでネットサーフィンするとの同じ感覚でできるかもしれません。

外見が変わってなくてとても地味ですが、個人的にはこのiPadが一番実効のある変更のような気がします。

そう遠くない将来、きっと近いうちにもっと薄く軽くなるだろうことが想像できますが、今、iPadでブラウジングすると引っかかり感があるので、それがなくなると思うと…。

iPad mini

たったの308gです!

iPadをいつも重いなぁと思いながら使っているので、その半分以下の重さは感動的です!

しかし、Retinaじゃないんですね…。

Mac mini

位置づけ的に分かってはいますが、それでもスペック表を他の機種と比べると少し見劣りしますね。


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