Microsoftが独自のタブレットを発表しました。GIZMODOが発表会場の様子を詳しく伝えています。(GIZMODO – Microsoft Surface Tablets: Worth the Wait (Updating Live))
■タブレットの名称:Surface
■オフィシャルサイト:http://www.microsoft.com/surface/en/us/default.aspx
このタブレットにはリキッドメタルが使われているということですが、公式のムービーを見るとカバー兼用の薄型キーボードの上をボールが跳ねている映像が映っているので、このキーボードのキー部分にリキッドメタルが使われているようです。
次の画像で見る限り、本体の厚さは結構ありますね。
GIZMODOの記事に書かれているスペックをまとめるとこんな感じです。
■Windows RTタブレット
- 厚さ:9.3mm
- ポート:USB×2
- スタンド機能:22°傾斜する背面スタンド
- 筐体:マグネシウム製(PVD仕上げ)
- 重さ:1.5ポンド
- ディスプレイ:10.6インチ
- Wi-Fi:2×2アンテナで現状最高の受信感度
- カメラ:内蔵
■Windows 8 Proタブレット
おそらく、Windows RTと異なる部分のスペックは次のとおり
- 重さ:2ポンド未満
- 厚さ:14mm未満
- ディスプレイ:full HD (ClearType HD), 600dpi, スタイラス使用時は手の接触を無視
- CPU:IvyBridge プロセッサ
- ポート:ディスプレイポート
■タッチカバー
- 厚さ:3mm
- キーボード:数グラムの反発力があり、他のキーボードより10倍速く入力できる
- 表面の材質:繊維のような感じ
- 色:複数色のバリエーション
気になる点
- カーバー兼用のキーボード
- Wi-Fiの速度
リキッドメタルが使われていそうな超薄型のキーボードが面白そうです。薄いけれどもしっかり反発力があり、押しているかどうかはちゃんとわかって、入力がとっても速くできるということです。タブレットは、くつろいだ姿勢でらっこのようにお腹に抱えながら使うことが多いのですが、たまにしっかりと文章を入力したいこともあります。ソフトウェアキーボードではガラス面を叩くことになって長時間はちょっと無理です。そういう点で、このようにカバーにキーボード機能がついて、軽量で薄ければいうことがありません。
Wi-Fiについて、かなり強調されていたようなので期待が持てます。新しいiPadが少しWi-Fiの感度が弱いという問題があったので、それへのあてつけの意味も少しあるとは思います。しかし、現存するタブレットのWi-Fiと比較して最高の受信感度ということなので数値としてしっかり比較できるスペックなのでしょう。現状のiPadやAndroidタブレット(Optimus PAD)で使われているWi-Fiモジュールは802.11nを謳ってはいますが、実測値としては38Mbps程度(iPadの無線速度を計ってみたよ)で使用感もネットの速度が遅いなと感じます。Windows 8 Pro用のSurfaceはスペック的にPCと同じなので、Wi-FiモジュールもPCと同等のものが使われる可能性が十分にあります。そして、ここまでWi-Fiの受信感度について強調するということは、もしかすると、802.11nの次の規格のモジュールがのるのかもしれません。
発売はWindows RT版がWindows 8と同じタイミングの秋頃、Windows 8版がその後(もしかすると数ヶ月後)ということですが、今から楽しみです。