elmoをやねうら王で使用する方法

elmoの定跡と評価関数でやねうら王を作成

やねうら王の取得

ダウンロード用のフォルダを作成して、ターミナル.appでそこに移動しておきます。

次のコマンドでGithubからソースと関連ファイル一式を取得します。

$ git clone https://github.com/yaneurao/YaneuraOu.git

やねうら王エンジン作成

sourceディレクトリに移動し、makeコマンドでエンジンを作成します。

$ cd source/
$ make sse42
makeのパラメータ(例ではsse42)はご使用のMacのCPUに合わせて変更してください。パラメータはMakefileを見るとavx2, sse42, sse41, sse2, nosseがあり、extra/config.hにコメントで説明が書かれていてHaswell以降のCPUはavx2を指定するようです。

正常に作成が終了すると、YaneuraOu-by-gcc という名前でエンジンができます。

実行して動作確認します。

$ ./YaneuraOu-by-gcc
usi

次のようにオプションが表示され、最後にusiokと応答があれば作成成功です。

quitと入力し、Enterを押してエンジンを終了させます。

エンジンを実行プログラム保存用のディレクトリに移動します。

$ mv YaneuraOu-by-gcc ../exe/2017Early/

elmoの取得

elmoのバイナリファイを公開用フォルダからダウンロードします。

elmoの定跡と評価関数をやねうら王に設定

elmoのbook/yaneura_format/standard_book.binをやねうら王のbook/standard_book.binに上書きコピーします。

elmoのevalにある次の3つのファイルをやねうら王のevalファルダにコピーします。

  • KK_synthesized.bin
  • KKP_synthesized.bin
  • KPP_synthesized.bin

これまでの手順で、次の状態になっています。

定跡と評価関数が読み込まれるかどうかエンジンを実行してisreadyコマンドで確認します。

$ cd ../exe/2017Early/
$ ./YaneuraOu-by-gcc
usi
isready

設定がうまくできていない場合は、”info string Error! open evaluation file failed.”とエラーが表示されます。

次のようにエラー表示なしでreadyokの応答があれば正常に設定できています。

quitと入力し、Enterを押してエンジンを終了させます。

やねうら王のオプション設定

エンジン将棋盤にエンジン登録した後、エンジン独自オプションの設定で次の項目を設定します。

その他のオプションについてはこちらを参照してください。

以上で作業完了です。

やねうら王のバージョンアップ

やねうら王がバージョンアップして、Githubのソースコードが変更されたら次の手順でエンジンをバージョンアップします。

ターミナル.appを起動し、やねうら王のディレクトリに移動後、次のコマンドを実行して変更になったソースファイルを取得します。

$ git pull

上記のやねうら王エンジン作成の手順でエンジンを作成します。

参考にさせていただいた記事