先日(7/1)、「Real英会話」というネイティブが使うフレーズが収録されているiOSアプリを購入して、毎日遊んでいます。中でも発音練習機能がとっても楽しいです!
発音練習
発音練習は、iPadの音声入力を使います。
いきなりは自信がないので、チェックマークの下にあるスピーカーマークをタップして、ネイティブの先生の発音を聞きます。
少し練習すると、なんとなくしゃべれるようになった気がするので、キーボードのマイクマークをタップして音声入力します。
オレンジ色の部分が認識された文章です。
“fasten”が”Fossanと認識されてしまいました。
先生の真似をして流暢に喋りすぎたかな?(笑)
“fasten”をちょっとゆっくりめに強調してみます。
え?
iPadの音声認識は単語一つ一つではなく、文章でまとめて認識してると思っていたのですが、これで文章になってるのでしょうか?
不思議に思って”pussy”を辞書で調べてみると、「子猫ちゃん」という意味が本来の?意味でした。
普通の英単語はなかなか覚えられないくせに、こういう単語は覚えちゃってるんですよね・・・
さて、発音練習に戻って、何度も何度もやってみますが、全く”fasten”が認識されません。
いい加減うんざりして、その日はやめてしまいました。
次の日になって、あまりに悔しくて、もう一度やってみますがやっぱりだめです。
“fasten”だけ練習してみようと、ウィズダム英和・和英辞典 2 – 物書堂という辞書アプリで単語を調べて発音させてみました。
この辞書は水色の再生ボタンを押すとすぐに発音してくれるので便利です。
うーん、自分の発音と特に違いはないなぁ・・・
ん?
この発音記号!?
「あ」の部分の発音記号って、「あ」と「え」が混じった発音という意味だったよな・・・
そう思って、改めて発音を聞いてみると、確かに「え」が混じった「あ」になっています。
思い込みって怖いですね。「あ」だと思って聞いているので、何度聞いても「え」の混じりが聞こえなかったのです。
“fast”という単語を覚えた時に、「ふぁすと」と勘違いして覚えてしまっていたので、”fasten”も「ぁ」だろうと思い込んでいたのです。
早速、Real英会話で発音練習してみます。
まずは、”fasten”だけ。
「ふぇすん」
だめです。
しかし、自分でも何か違和感があります。「え」がちょっと強すぎました。
もう一度。
「ふぁぇすん」
おお、”fasten”と認識されました!
今度は、フレーズで。
「ピンポーン!」と、正解音が鳴って、グレーアウトしていたフレーズが白色で表示されました。
うれしい〜!
苦労した分だけ、喜びもひとしおです。
何回も何回もネイティブの先生の発音を聞いて、何回も何回も発音したので、フレーズが頭にこびりつくように音で記憶に残りました。
きっと、このフレーズと”fasten”の発音は一生忘れないでしょう。
眼から鱗なフレーズ
簡単な単語のみのフレーズで、分かっているつもりだけど、聞いてビックリ見てビックリなフレーズがありました。
“Tell me about it”
“Tell me about it”って、それくらい分かりますよ。
中学英語じゃないですか。
「それについて教えて」くらいの意味でしょ?
え!?
「本当だよね!」って、 同意の応答表現なんですね。
“Get out of here!”
“Get out of here!”は、知ってます。
「出てけ!」でしょ。
なんと!
「ウソでしょ?」
っていう意味で使うんですね。
会話例の下部に書いてある説明を読んで理解できました。
この2つのフレーズは、「親友の会話」というカテゴリーに入っているので、ごく親しい仲の友人と話す時に使うフレーズだと思いますが、どちらも初めて知ってびっくりしました。
こんな簡単な単語で、しかも見覚えがあるフレーズなのに。
身近に英語圏に住んでいる知り合いがいれば、嬉しくなってすぐに使ってみているところでしょう。
センスのいい日本語訳
フレーズや会話例には日本語訳がついていますが、その日本語訳がとてもセンスが良くて、すっと頭に入ってきます。
おっさん
“an old man”がおっさんとは、なるほどです。
どんだけ〜
“How〜can you get?”で「どんだけ〜なの?」という意味の表現だそうです。
「どんだけ〜」という昔流行った言い方にマッチしてとても覚え易いです。
その他の便利な機能
クイズ
3種類のクイズ形式があって、楽しくフレーズを覚えられます。
- リスニング1:フレーズを聞いて、4つの選択肢から日本語訳を回答
- リスニング2:フレーズを聞いて、正確な語順を回答
- 記憶確認:日本訳を見て、4つのフレーズから正解を回答
■リスニング1
フレーズが音声で流れるので、対応する日本語訳を選んでスワイプさせて回答します。
私は、いつも一番最初にこのクイズをします。
■リスニング2
この形式のクイズも最初にフレーズが音声で流れるので、正しい語順で単語をタップしていきます。
フレーズの発音では消えてしまうような助動詞や前置詞を確認することになるので、「しゃべる時はほとんど発音しないけど、実際の文章にはこういう単語が入っているんだな」と認識することができます。そのおかげで、何回もやっていると、音と文章のイメージが頭の中でリンクして記憶に残ります。
私は、自信のあるフレーズでクイズをする時は、日本語訳を見ないようにして回答しています。
■記憶確認
このクイズは日本語を見て回答を選びます。
自信があるフレーズは、選択肢を見る前に自分で言えるかどうか確認してから回答しています。
私は、覚えたいフレーズをお気に入り登録して、そのフレーズをこの3種類のクイズで遊んで覚えています。
回答速度によって、最後に☆印の数で成績がでるので、ゲーム感覚で楽しく練習できます。
検索機能
クイズばかりやっていると、どんな場面で使うのか忘れてしまうことがあります。
そんな時には、検索機能で簡単に会話例を検索できるので、とても便利です。
“Tell me about it”を検索してみます。
“Tell me”と検索欄に入力すると、一致するフレーズが一覧で出てきます。
検索結果の最上部にある虫眼鏡マークの欄をタップすると、さらに詳しく検索されます。
3種類の検索結果がでてきました。
- フレーズ
- センテンス
- リクエスト
「リクエスト」というのは、ユーザーが開発者のテリー先生に「こんな時はどう表現したらいいの?」と送った質問に対するテリー先生の回答です。
毎日、数十件のリクエストに答えられているのに驚きます。
目的の、”Tell me about it”をタップします。
検索ワードが赤色で表示されて会話例が表示されます。
とっても分かり易いです。
まとめ
楽しんでネイティブが日常的に使うフレーズを覚えられるので、素晴らしいアプリです。合成された機械的な音声ではなく、ネイティブの方の発音で聞けるのがまた良いです。
発音練習機能は、Appleの音声認識機能を使っているので、かなり認識精度が高く練習になります。単語一つ一つ区切って発音するより、ネイティブの先生が発音するように単語と単語をつなげて発音した方が正しく認識されやすいです。アクセントはもちろんのこと、恐らくですが、イントネーションも認識の判断に使われているのではないでしょうか。そんなことを意識しながら、注意深く先生の発音を聞いて、コピーするように発音すると、気持ち良いくらい認識されます。慣れてくると、少しくらいあいまいな発音の仕方でも雰囲気で認識してくれるのがわかります。しかし、日本語でAppleの音声入力を使っても間違って認識されることもあるので、癖のようなものがあって、得意な文章と不得意な文章があるのでしょう。”Please fasten your seat belt.”は、最終的に正しく認識されるように発音できるようになりましたが、”I’m so full.”など、短すぎて似たような発音の文章が多くあるようなフレーズは、100回に1回くらいしか認識されません。もちろん、Appleの音声認識に癖があるのではなくて、私の発音のほうに癖があって相性が悪いのかもしれません。こういうフレーズは、日本語でも誤認識されるたぐいのフレーズなんだと思ってあきらめています。いずれにせよ、そんなフレーズでも認識結果のフィードバックがあるので、楽しく正しいイントネーションと発音をしっかりと覚えることができます。今のところ発音練習できるフレーズは限定されていますが、開発者のテリー先生によると、課題は多いもののより多くのフレーズを練習できるようにしたいとのことなので、今後のアップデートが楽しみです。
収録されているフレーズはとても多いです。アプリ購入時に入っているフレーズは300弱ですが、毎日テリー先生が新しいフレーズをアップされるので、どんどん増えていきます。今現在、追加でダウンロードできるフレーズ数は、974個になっています。私はまだ購入時のフレーズを全部覚えきっていないので、追加分のフレーズはダウンロードしていません。追いつくには数ヶ月かかることでしょう。こんなにフレーズがあって、しかも毎日増えていくのなら、外国で生活するより英語が身に付きそうです。
日本語訳が素晴らしいです。学生時代のテキストがこんな対訳だったら、もっと英語が身に付いていたことでしょう。
このアプリで毎日遊んでいたら、すぐに日常会話くらいできるようになる気がします。
リンク
ここで紹介した以外にもまだまだ機能がありますので、詳しくは、アプリのサポートページをご覧ください。
- 「Real英会話」のサポートページ:http://real-eikaiwa.blogspot.jp
- iTunes Store