Sony Ericssonの公式開発ブログでXperiaのAndroid4.0 Ice Cream Sandwich 対応のスケジュールが発表されました。機種別に、4月中旬から順次開始され、4週から6週かけて行われる予定です。更新は、PC コンパニオン(Windows PC)とBridge for Mac(Mac)を使用して行うことになります。Bridge for Macは、OSのアップデートが可能なバージョン2.0が既にリリースされています。
XperiaのICS対応
機種別スケジュール
4月中旬〜:Xperia arc S, Xperia neo V and Xperia ray
5月末〜: Xperia arc, Xperia PLAY, Xperia neo, Xperia mini, Xperia mini pro, Xperia pro, Xperia active, Sony Ericsson Live with Walkman
GingerbreadとIce Cream Sandwichの比較
Sony Xperia Product BrogではGingerbread(Android2.3)とIce Cream Sandwich(Android4.0)の比較についても掲載しています。(Learn about the technical differences between Gingerbread and ICS)
大きな違いは、ICSではUIが大幅に変わっているのでリソースが今まで以上に必要になります。そして、ICSは、TIのデュアルコアCPUと1GB RAMのGalaxy Nexusで開発されていて、2011 Xperia (QualcommのシングルコアCPUと512MB RAM)で動かすと、いくつかのケースでパフォーマンスに影響を及ぼしGingerbreadより使い心地が悪くなることがあります。
ICSでは多くのSQLデータベース操作がネイティブハンドリングからJavaレイヤーに移行されたので、SQLデータベースの読み書き速度が低下しています。このため、SQL操作を必要とするアプリは起動に時間がかかり、レスポンスが悪化します。
ICSではまた、グラフィックの描画にハードウェアアクセラレーションがフルサポートされたので、描画にGPUが使用され、UIの動作がスムースになりました。しかし、アプリでこの機能を使用すると、必要なライブラリを読み込むために余分に1〜2MB RAM必要になり、HWアクセラレーションが開始時にRAM読み込みに余分な時間が必要になります。さらに、ハードウェアアクセラレーションの影響としてバッテリーの消費が大きくなります。
ICSの新機能
ブログを書いている私にはスクリーンショットのサポートが一番大きな新機能ですが、その他にもIce Cream Sandwichには次のような新機能があります。
- ユーザインタフェイスの変更
- 高解像度画面用の新しいフォント(ROBOTO)
- 全画面共通のお気に入りトレイ
- ウィジェットのサイズ変更が可能
- 新しいタッチモード(タッチ時に音声フィードバック)
- ロックスクリーンの変更
- ロック解除なしにカメラの起動が可能
- ロック解除なしに着信に応答可能(電話、メッセージ)
- 新しい音声入力エンジン
- 言語の指定が可能
- 入力時に一時停止、句読点の入力指示が可能
- 変換テキストの再変換が一部可能(可能な部分にグレーの下線を表示)
- ネットワーク通信データ量の表示機能
- システム標準のフォントサイズの変更が可能
- アドレス帳が様々アプリで共有可能
- カメラアプリに多数の新機能が追加
- スクリーンショットのサポート
- Webページがオフラインで閲覧可能
- Wi-Fiダイレクトのサポート(Wi-Fiでデバイス同士を接続可能)
- Bluetooth Health Device Profile(HDP)をサポート
- Bluetooth Hands Free Profile (HFP) 1.6をサポート
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