Retina MacBook Proの通信速度

iMacからRetina MacBook Proにメインマシンを変更したので、環境移行を進めています。ソフトウェア的なものはほぼ完了して、今は物理的な接続を移行しています。そして、はたと困りました。

「ええと、それらしい穴が見当たらないんですけども、Retina MacBook ProのLANポートはどこにあるんですかね?」

Appleのホームページで確認してみます。

「ま、まさか、Retina MacBook ProにはLANポートがついてないんですか?」

どうやら、Retina MacBook ProではLANポートが廃止されたようです。

というか、恥ずかしながらWWDCの発表の時に自分でまとめた比較表にもしっかり無いことが比較されていました。(ついでにFireWire 800も廃止されていますね。)

Retina 15inch 2.3GHz Retina 15inch 2.6GHz 13inch 2.5GHz 13inch 2.9GHz 15inch 2.3GHz 15inch 2.6GHz
価格 184,800円 238,800円 102,800円 128,800円 154,800円 184,800円
ポート
  • MagSafe2電源ポート
  • Thinderbolt ×2
  • USB3 ×2
  • HDMI ×1
  • ヘッドフォン
  • SDXCカードスロット
  •  MagSafe電源ポート
  • ギガビットEthernet
  • FireWire 800 ×1
  • USB3 ×2
  • Thunderbolt ×1
  • オーディオライン入力/出力
  • SDCXCカードスロット
  •  MagSafe電源ポート
  • ギガビットEthernet
  • FireWire 800 ×1
  • USB3 ×2
  • Thunderbolt ×1
  • オーディオライン入力
  • オーディオライン出力
  • SDCXCカードスロット

ああ、これはショックです。

「Wi-Fiの通信速度がいくら速くなったといっても所詮無線通信、1Gbpsの有線LANの足下にも及びませんよ?」

「返品しようかな…」

「これだけ使い倒していたら、もう無理か。」

などと、考えながらどれくらいの速度低下になるんだろうと通信速度を測ってみることにしました。

通信速度計測

現在の接続状態はこんな感じです。

 

いつも通信速度を調べるのに使っているSpeedtest.netは、繁盛し過ぎなのかレスポンスがないので、次の2つのサイトで計測しました。

USENスピードテスト

iMac Retina MacBook Pro
速度:41.21Mbps 速度:33.348Mbps

BNRスピードテスト

iMac Retina MacBook Pro
速度:37.71Mbps 速度:44.92Mbps

当たり前といえば、当たり前ですが、大元の光回線が100Mbpsベストエフォートなので、この部分の通信速度になっているようです。つまり、ネットを使う限りにおいては1Gbpsの有線LANでもWi-Fiでも同じという結果になりました。

「なんだ、やっぱりAppleが有線LANポートを廃止したのは正しかったのか。」

と、思い込むことにしましょう。(家庭内LANや企業内LAN、大学などのLAN設備があるところでは当然有線LANの方が速いです。)

変換アダプタ

どうしても有線LANポートを使いたい場合は、変換アダプタがあります。

■ Thunderbolt →有線LANポート

Thunderbolt – ギガビットEthernetアダプタ

メーカー製品番号:MD463

Apple Stop価格:2,800円

詳細:10/100/1000BASE-TネットワークをサポートするRJ-45ポートとして使えます。

 

■ USBポート→有線LANポート

Apple USB Ethernet アダプタ 

メーカー製品番号:MC704ZM/A

Apple Store価格:2,400円

詳細:10/100BASE-Tのパフォーマンスを実現します。EthernetケーブルをRJ-45コネクタに差し込むだけで取り付け完了。外部電源は必要ありません。

「 USB Ethernetアダプタ」は100Base-Tまでのサポートなので、Wi-Fiよりも遅く、スピードの面から「Thunderbolt-ギガビットEthernetアダプタ」が良いでしょう。しかし、Wi-Fiは2GHz帯が混雑していて通信が切れることがよくありますから、なんらかの理由でThunderboltポートが使えない場合は、USBアダプタも選択肢に入るでしょう。

ポートについて

USBを使う場合は、これも注意が必要です。

物理的な接続を移行していて気がついたのですが、知らないうちにiMacにはいろんなUSB接続がなされていて、USBポートが2つしかないRetina MacBook Proには単純に移行できないのです。

■ iMacで使用していたUSB接続

  • ロジクール無線マウス
  • iPad
  • スマートフォン

■ Retina MacBook Proの接続

  • USBポート1:外付けバックアップアップ装置
  • USBポート2:iPad(実機テスト)、スマートフォン

iPadはアプリの実機テストをする際に接続しないといけないので、スマートフォンの充電と切り替えて使うことにしました。マウスは、Retina MacBook Proのトラックパッドだけでなんとかなりそうです。

そういうわけで、Retina MacBook ProでUSB製品を使う場合は、ポートの数が少ないことを考慮して検討したほうが良さそうです。

バックアップ装置もできればThunderbolt接続の製品にしたいところですが、今は別売りになってしまうほどケーブルが高くて、ケーブルだけで4,800円もしますからね。

iMacからRetina MacBook Proへメインマシンを変更して環境移行している最中の机です。移行中のせいでとっちらかっていると思いたいところですが、iMacがなくなってもきっとたいして代わり映えしないでしょう。

メモ書きをするスペースもなく、マグカップの置き場所にも困っています…。