ダウンロードやリッピングが刑事罰になる法律が施行されました

著作権のある音楽や動画をダウンロードすると刑事罰が科せられる「改正著作権法」が今日10/1から施行されます。これまではアップした人だけが処罰されていましたが、今日からダウンロードした人も処罰されるようになりました。法律施行当初はチェックが厳しくなることが予想されるので注意しましょう。また、この改正で、ブログに写真を掲載する人に関係しそうな「著作物が写り込んだ写真」についての規定が整備されています。

改正著作権法

改正は、次の5点です。(cf. 文化庁 – 平成24年通常国会 著作権法改正について

  1. いわゆる「写り込み」(付随対象著作物の利用)等に係る規定の整備
  2. 国立国会図書館による図書館資料の自動公衆送信等に係る規定の整備
  3. 公文書等の管理に関する法律等に基づく利用に係る規定の整備
  4. 著作権等の技術的保護手段に係る規定の整備
  5. 違法ダウンロードの刑事罰化に係る規定の整備

違法ダウンロードの刑事罰化

罰則

2年以下の懲役または200万円以下の罰金

対象

  • 有料で提供されている音楽や映画、アニメなどの映像をダウンロードして保存
  • 暗号化されたDVD等(購入したもの、レンタルで借りたもの全て)をコピー

※ 暗号化されたDVD等のコピーには刑事罰は科せられませんが、損害賠償などの民事上の責任を負うことになります。

対象外の例

  • 閲覧のみでダウンロード保存しない場合
  • 漫画や小説などの電子書籍
  • プロモーション用の無料コンテンツ
  • 暗号化されていない音楽CDのコピー

写り込みは合法

写真の撮影などで写り込んでしまった他の著作物(付随対象著作物)は著作権等の侵害にならないと規定されました。

  • 写真を撮影したところ,本来意図した撮影対象だけでなく,背景に小さく絵画が写り込む場合
  • 街角の風景をビデオ収録したところ,本来意図した収録対象だけではなく,看板やポスター等に描かれている絵画等や流れていた音楽がたまたま録り込まれる場合
  • 絵画が背景に小さく写り込んだ写真を,ブログに掲載すること
  • 看板やポスター等に描かれている絵画等や流れていた音楽が録り込まれた映像を,放送やインターネット送信すること

エルマーク

日本レコード協会(RIAJ)が、正規の音楽・映像配信サイトをまとめて一覧にしています(発行先一覧.pdf, http://www.riaj.or.jp/shikibetsu/pdf/120928.pdf)。iTunes Storeも入っていますね。これらのサイトから音楽や映像をダウンロード保存しても違法にはならないようです。

このRIAJがまとめた正規サイトには、ダウンロードページなどに「エルマーク」が表示されて利用者が識別できるとのことです。しかし、悪意があればこの画像をダウンロードして許可なく掲載することもできるので、あまり効果がないと思います。むしろ、このマークを頼りにしていると危ないような気がします。安全を期すなら、正規サイトかどうかRIAJの一覧表で確認するのがよさそうです。当のRIAJのサイトも一覧表のトップに掲載されていますが、このエルマークがどこにあるのか確認できませんでした。

エルマークを探してRIAJのサイトに貼ってあるアーティストのリンクをクリックすると次の警告ポップアップで表示されました。

RIAJのサイトにあるリンクでさえも安心できないということなのでしょうか。何はともあれ著作物の音楽や映像のダウンロードには十分注意した方がよさそうです。