GIMPやPixelmatorにはレイヤーを重ねるモードの中に乗算という項目があり、色を乗算して重ねることができます。
例えば、白に近い背景色の特定の部分だけ色を付けたい時に乗算を使うと上手く色を重ねることができます。
色を重ねる手順
元になるレイヤーの上に新しいレイヤを作成し、色を付けたい部分を選択します。
次に、選択した範囲を塗りつぶしツールで塗りつぶします。
そして、ブレンド方法で「乗算」を指定します。
すると、選択範囲の色が乗算され、結果的に濃い色が浮かび上がってきます。
GIMPの場合
GIMPの場合も手順は同じです。
重ね方の指定が「モード」という表記になっています。
乗算の仕組み
乗算の仕組みは、基本的にはビット演算のANDです。
- 1 AND 1 = 1
- 1 AND 0 = 0
- 0 AND 1 = 0
- 0 AND 0 = 0
つまり、元の色と重ねた色のビットで共に1の部分だけが1として残ります。
この演算の結果、色が合成され、色のビットの0の部分が多くなるので少し暗くなった感じになります。
Pixelmatorの乗算結果
GIMPでは上記の通りに色が合成されるのですが、Pixelmatorでは若干違った結果になります。見た目では乗算された結果の色の違いを区別できないのですが、何か特別な効果をつけているのかもしれません。