iMoreがiPad/iPhoneユーザ向けのSkyDriveとDropboxとGoogle Driveの3つのオンラインストレージサービスの比較をしているので、簡単にまとめてご紹介します(iMore – SkyDrive vs. Dropbox vs. Google Drive: best cloud storage option for iPhone and iPad users)。元記事ではスクリーンショットがたくさん掲載されていて見た目に分かりやすいのでそちらとあわせてご覧ください。
カテゴリー別にそれぞれのサービスが比較されています。
ユーザインターフェイス
SkyDriveのiOSアプリ
- ファイルの表示形式: 縦一列のリスト形式とタイル(グリッド)形式の2種類
(切り替えは画面を下に引っ張って出てくるボタンを押す)
- インターフェイスは簡単で使いやすい
- 写真を作ったりフォルダを作ったりできる
- ファイルの編集はサポートされているアプリで可能
- 編集したファイルの同期(アップロード)はアプリのサポート待ち
DropboxのiOSアプリ
- ファイルの表示形式:リスト形式のみ
- ファイルをお気に入り登録してローカルに保存が可能(高速アクセス、オフライン参照可能)
- ローカルキャッシュの設定が可能(デフォルトは500MB)
(直近にアクセスしたファイルへの高速アクセス)
- 写真と動画をアプリの中からアップロード可能
- テキスト/画像/Word/Excel/PDFなどのファイルをアプリの中で閲覧可能
- ファイルを他のアプリに渡すことができる
Google Drive
- iPad/iPhone用のネイティブアプリはまだない(現在開発中)
- SafariもしくはGoogle Searchアプリを使ってアクセス可能
まとめ
SkyDriveが一番デザインとインターフェイスが良い
機能
SkyDrive
- ファイル公開共有機能
- バージョン(ファイル変更履歴)管理
- ブラウザ版のMicrosoft Officeで編集可能
- デスクトップコンピュータ上のMicrosoft Office 製品で編集可能
- メディアストリーミングをサポート
目的がiPhone/iPadの空き容量を増やすことなら、音楽や動画をSkyDriveにアップロードしてストリーミング機能を使って聴いたり見たりできる。
Dropbox
- ファイル公開共有機能
- バージョン(ファイル変更履歴)管理
- メディアストリーミングをサポート
- ファイルを編集するWebベースアプリやデスクトップアプリがない
Google Drive
- メディアストリーミングのサポートなし
- 全てのデバイスのブラウザでテキスト文書やエクセルファイルを編集が可能
- ファイルを編集するネイティブアプリがない
まとめ
ブラウザやネイティブアプリでファイルを編集できるSkyDriveが少し勝っている。
ワークフローと同期
3つのサービスに共通なこと
- MacとWindowsのネイティブアプリがある
- ネイティブアプリを使うと、ローカルファイルと同じように操作できる
- 3つとも素早くアクセスするためのアイコンがある(メニューバー/システムトレイ)
- ファイルはバックグラウンドでオンライン上のサーバーと同期している
まとめ
Google DriveはiOSアプリがなく、Dropboxはオンライン編集機能がないのでSkyDriveの勝ち。
サードパーティアプリとの互換性
Dropboxが抜群に他のアプリからサポートされている。
容量と追加容量の価格
SkyDrive
7GB | 無料 |
---|---|
20GB | 800円/年 |
50GB | 2,000円/年 |
100GB | 4,000円/年 |
Dropbox
2GB | 無料 |
---|---|
50GB | $9.99/月 or $99 /年 |
100GB | $19.99/月 or $199/年 |
1TB+チームアカウント | $795/年 (5ユーザ) |
Google Drive
5GB | 無料 | |
---|---|---|
25GB | $2.49 /月 | 特典:Gmail容量が25GBに増加 |
100GB | $4.99 /月 | 特典:Gmail容量が25GBに増加 |
それぞれボーナスの追加容量を獲得するキャンペーンを行っている場合があります。
私がSkyDriveのMacアプリをインストールしたところ、25GBに容量拡大するというメッセージがでて25GBになりました。
また、DropBoxは紹介キャンペーンを行っていますので、こちらからDropBoxのアカウントを作ると、私とあなたにそれぞれ500MBの追加容量がもらえます。
iMore記事の結論
全てのカテゴリを同等扱いにするとSkyDriveが勝者です。しかし、全てのカテゴリを同等扱いすることはできません。Google DriveはiOSアプリとメディアストリーミングをサポートするまでは第3のバックアップ先としての用途くらいにしかお勧めできません。もし、オンラインストレージサービスになじみがなく、iPhoneやiPadの空き容量を増やしたければ、SkyDriveが最適でしょう。SkyDriveは無料の容量が一番多く、追加容量の価格も一番安いです。もし、iOSアプリで自分の文書やデータを使いたければ、少し高価でオンライン編集機能はありませんがDropboxが唯一の選択肢です。
やりたいことや優先順位は人それぞれ異なりますが、現在のところ、iOSユーザの多くの人にとってDropboxがオンラインストレージサービスの中でトップの地位を維持しています。それというのも、iPhoneやiPadはアプリがあってこそのデバイスだからです。
感想と私の使い方
この記事からは、それぞれ良いところがあるので目的に応じて使い分けるのが良いと感じます。現時点では、私が使用する文書はテキストやPDFが主なので様々なアプリからサポートされているDropboxを文書の保管共有に使うのが良いと思っています。
SkyDriveは動画や音楽のストリーミング機能が使えるので、かさばる動画の保管に使おうと思います。
Google Driveはこの記事には書かれていませんが、利用規約的に大事なファイルをそのまま保管するのは危ないので、なくなったり他人に見られても大丈夫なファイルを保管するつもりです。具体的には、ネットからダウンロードしたフリーのアイコンやイラストなどです。これらは量が多くて探すのにも一苦労するので、Googleの検索機能がうってつけのような気がしています。ファイル名である程度検索できるだけでも便利です。
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>私がSkyDriveのMacアプリをインストールしたところ、
>25GBに容量拡大するというメッセージがでて25GBになりました。
とありますが、無料容量アップとアプリのインストールは無関係です。
以前にskydriveにアクセスしたユーザのみ無料で容量アップができる、とのことです。
なるほど、そうでしたか。