どのMacでも好きな時にアプリ開発をしたい!前々からとってもやりたかったのです。普段は、机の上に置いてあるMacでアプリを作っているのですが、たまにベッドに置いてあるMacでもちょこっといじりたくなるのです。そこで、今回、メインマシンを移行したついでに、Dropboxでアプリのソースを管理して複数のMacで共有できるようにしてみました。
完成イメージ
- Dropboxにプロジェクトのgitのリポジトリ(ソース管理ファイル)を置く
- 各MacにDropboxのgit管理ファイルからクローンを作成
- ソースを編集する前にローカルのファイルとDropboxのファイルの差分を更新
- ソース編集が終わったらDropboxに変更内容をアップ
単純にプロジェクトファイルをまるごとDropboxにコピーして他のMacで使ってみたこともあったのですが、それをすると、毎回1,000以上のファイルをコピーすることになります。やり方がスマートではないし、Dropboxのサーバーに負荷がかかって他のユーザに迷惑がかかるし、自分もコピーが完了するまで結構な待ち時間が発生します。
そこで、gitの管理ファイルをDropboxに置いて、変更分の必要最低限のファイルだけを通信するようにします。こうすると、Xcodeから差分の更新や変更内容のアップができるので、スムースに操作ができます。
環境作成手順
既にXcodeで開発中のプロジェクトがある場合の手順を示します。確認時の環境は、Xcode4.3.3です。
- プロジェクト:PasteShogiban
- Dropboxのgit用フォルダ:/Users/tak/Dropbox/git
- ローカルのクローンフォルダ:/Users/tak/_Develop/_Xcode/PasteShogiban
Dropboxにgitリポジトリを作成
既存のプロジェクトファイルを元にDropboxにgitのリポジトリを作成します。
$ git clone --bare /Users/tak/Documents/開発/PasteShogiban /Users/tak/Dropbox/git/PasteShogiban.git Cloning into bare repository /Users/tak/Dropbox/git/PasteShogiban.git... done.
MacにDropboxのgitリポジトリのクローンを作成
- Xcodeを起動
- Organizerの左下の「+」ボタンを押して”Checkout or Clone Repository…”を選択
- Dropboxのリポジトリを指定
- Location: file:///Users/tak/Dropbox/git/PasteShogiban.git
- クローンの保存場所を指定
- ローカルの保存場所:~/_Develop/_Xcode/PasteShogiban
上記の操作でXcodeのプロジェクトが開きます。
Dropboxのリポジトリとローカルの差分を確認
XcodeのFile > Source Control > Pull… で差分を確認します。
“Pull…”の結果がup-to-dateなどで問題がなければ、ソースを変更します。
※リポジトリが(null)というエラーメッセージがでたら、Xcodeを再起動して再確認します。
※ Xcodeを再起動してもダメな場合は、OrganizerのRemotesで最新のbranchを選択して、”Track branch”ボタンを押します。
変更内容をDropboxのリポジトリへアップ
- ソースをcommit
- 変更内容をアップ
- XcodeのFile > Source Control > Push… で変更内容をDropboxに反映させます。