iPad2を買った時から、ブラウザのレスポンスがMacに比べて遅いなと思っていたのですが、描画処理エンジンの問題かWi-Fi接続の通信の問題かよく分からず、使っていました。新しいiPadは、クワッドコアのグラフィックチップが搭載されて描画処理速度が劇的に改善されたという謳い文句なので、ブラウザのレスポンスは格段に向上するかと期待していたのですが、体感的に違いが感じられません。そこで、Wi-Fi接続時の通信実行速度を比較計測してみました。
計測
計測環境
インターネット接続固定回線 | eo光100Mbps(ベストエフォート) |
ルーター | NEC Aterm WR9500N[HPモデル] イーサネットコンバータセット PA-WR9500N-HP/E |
測定に使用したアプリ | Speedtest.net Mobile Speed Test – Ookla |
測定サイト | http://www.speedtest.net/ |
計測方法
測定アプリのサーバーをTokyoに設定して、測定しました。
測定結果
新しいiPad
iPad2
Optimus Pad
AndroidタブレットのOptimus Padでも計測してみました。
※スクリーンショットが簡単に撮れないので、新しいiPadのカメラで撮影しました。
iMac – 有線
ルーターに1GbpsのLANケーブルを接続した状態で測定してみました。
iMac – 無線
無線接続にして測定してみました。測定前に無線のリンク速度をネットワークユーティリティで確認すると、無線ルータのSpec最大値450Mbpsになっていました。
測定結果は、こうなりました。
まとめ
測定結果から、iPad2と新しいiPadのWi-Fi接続時の実行速度は、ほぼ同じであることが分かりました。AndroidタブレットのOptimus Padもほぼ同じ実行速度です。iMacで60Mbpsの実行速度がでる環境で、タブレットの実行速度がその半分程度なので、タブレットのWi-Fiモジュールがボトルネックになっている可能性がかなり高いです。3つのタブレットは、全て、仕様上は802.11nに対応ですが、802.11nといってもリンク速度が規定されているわけでもなさそうなので、必要最低限の機能を満たしただけのWi-Fiモジュールが使われているのかもしれません。ちなみに、iFixitの分解写真をみると、iPad2で使われているWi-Fiモジュールは、Broadcom社のBCM4329、新しいiPadに使われているWi-FiモジュールはBroadcom社のBCM4330でした。消費電力やコストの兼ね合いでこのような少し遅めの実装になったのかもしれませんが、新しいiPadになってWi-Fiの速度が改善されることを期待していたので残念です。
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