iTunes StoreのFAQを見ると、$150以上の支払額にならないとアプリの売上代金は支払われないらしいので、当分私には関係のない話なのですが、ちらっとネットで銀行によっては振込時の手数料が4,000円〜5,000円かかることがあると見かけたので少し調べました。 ネットで見かけた手数料に関する記事は、以下の記事です。 iPhoneアプリ開発雑記帳 – アップルからの売上振込にかかる手数料 やはり皆さん困っているようで、コメントがたくさんついています。そりゃそうですよね、100円程度のアプリが100個以上売れたうちの1/3とか半分の手数料を取られたんじゃ、いくらボランティア精神旺盛な人でも理不尽な思いをすると思います。 Appleに電話で問い合わせをしてみると、iTunes ConnectのContact Usで問い合わせるか、Developer Forum でトピックを立てるか、銀行に問い合わせしてくださいとのことだったので、銀行に聞いてみました。問い合わせたのは、iTunes Connectの支払先銀行を登録するときに、野生の感でシティバンクを設定していたのでシティバンクです。支店は、最寄りの地域支店で、インターネット支店とかではありません。 銀行の方の話によると、円でしか管理できない口座にU.S.から振り込む時は、いったん円の取り扱いができる銀行が中継に入るので、そこで手数料がかかるとのことでした。そして、シティバンクでも普通預金口座は円しか取り扱いができないので、U.S.の会社がドルで振込をすると、自動的に中継銀行が入って手数料が取られるということでした。citibankオンラインでサインインしたときに表示される口座情報一覧の”eセービング”という欄の口座が円しか取り扱いのできない口座です。 シティバンクには、この他にドルの取り扱いもできる”マルチマネー円普通預金口座”というのがあって、私は自動的に作成されていたみたいなので、恐らく普通に預金口座を作ると自動的に作成されるような気がしますが、この口座にドルを振り込んでもらうことができます。そして、シティバンクのこの口座の場合は、U.S.の会社がドルで振り込むと、何の手数料もなくドルで振り込まれて全額受け取ることができるとのことです。この場合の難点は、ドルを円にかえる時に1ドルあたり2円の手数料がかかるということです。これは海外旅行に行く時にドルー円の交換で発生する手数料と同じ感覚ですね。口座にはドルが貯まっていくので円安の時に円に交換するのが一番得ですが、そういうことを抜きにしても150ドルで300円なので、4,000円とか5,000円取られるより全然ましです。そういうわけで、私が調べた限り確実な手数料が一番少ない方法は、シティバンクのマルチマネー円普通預金口座を指定して、振込通貨をドルにする方法です。振込通貨の指定は、Bank Account CurrencyでUSD – US Dollarを指定でいいと思います。私はそのように設定してみました。 その後もネットで手数料関連の記事を見ていると、最近日本の銀行口座への振込はドイツの銀行から振り込まれるようになって一部の銀行では手数料が無料になったとか、シティバンクの口座を指定すると、150ドル制限もなく、数百円でも売上の70%がそのまま円で振り込まれたとの記事も見かけました。しかし、それらの記事の日付を照らし合わせてもまだ私には確信がもてないので、ドル振込の設定で数百円分のドルが振り込まれたら円振込に変更して様子を見てみようと思います。
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