今、海外で多くの日本人サッカー選手が活躍していて、毎日のように日本人選手を賞賛するニュースが舞い込んできます。今日もイングランドのプレミアリーグで日本人選手が初陣を飾りました。オリンピックでも活躍した吉田麻也選手です。ディフェンダーとして日本人で初めて先発出場し、これまで大量失点で負け込んでいたチームをわずか1点の失点に抑えて勝利に導きました。
香川真司
吉田のプレミアリーグ移籍へ大きな影響を与えたのは、もちろん香川真司選手のマンチェスター・ユナイテッドへの移籍です。そのマンチェスター・ユナイテッドはこんなクラブです。
■ 資産価値が高いチーム 2012年(フォーブス)
1位 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
資産価値:22億3500万ドル
年間収入:5億3200万ドル、営業利益:1億7800万ドル
2位 レアル・マドリード(スペイン)
資産価値:18億7700万ドル
年間収入:6億9500万ドル、営業利益:2億1400万ドル
3位 バルセロナ(スペイン)
資産価値:13億700万ドル
年間収入:6億5300万ドル、営業利益:9600万ドル
- バルセロナ(スペイン)
- マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
- チェルシー(イングランド)
ジャパンマネー
- 新生銀行がマンUとスポンサー契約マンUカード発行
- 東芝がスポンサー契約、マンUへ医療システム(57億円)を無償提供
- 電通が英国大手広告代理店を3,955億円で買収
- フジテレビがマンUTVと3年契約(スカパーCS307で視聴可)
- マンUがヤンマーと3年間のパートナーシップ契約
これだけのお金が動けば、ジャパンマネーと言われても仕方がない気もしますが、裏を返せば、それだけ企業からも実力が認められていて、活躍が確実視されているということでしょう。
香川の評価
シーズンが始まるまでは、日本でも交代要員として途中出場を予想していた人が多かったのですが、蓋を開けてみれば1戦目から先発出場です。しかも、香川が一番得意なポジションである、トップ下での出場です。そして、試合終了後には現地ファンからもメディアからも高い評価をうけ、今後の活躍が期待されています。もちろん、チームメイトからも高い評価を得ています。
■ スコールズ
「シンジは非常に頭の良い選手。常に良いポジションを見つけられているし、相手チームからしたら、抑えるのが難しいタイプだろうね。常に動いて良いポジションを探してくれているから、MFにとっては見つけやすい」
「シンジはチームのプレーにフィットしているよ。中盤の選手、それにセンターFWと上手く連携を取るのは重要なポジションだし、彼は十分に対応できている。インテリジェンスを持っているから、一緒にプレーして楽しいと思える選手だよ」
■ ギグス
「シンジは、ポゼッションがカギとなるシーンで活躍できるタイプだ。ボールを巧みにキープできるし、ボールを奪われないようなカラダの使いも上手い。彼ら(香川とペルシ)2人が入ったことで、確実にチームの戦力は上がったと思う」
■ ルーニー
「とてもクレバーな選手」
香川のライバル
香川は攻撃の選手ですが、マンチェスター・ユナイテッドには世界中から代表クラスのフォワードが集まっています。有名な選手だけあげてもこれだけいます。
- ロビン・ファン・ペルシ(29歳。オランダ代表。昨季プレミアリーグの得点王)
- ウェイン・マーク・ルーニー(26歳。イングランド代表。昨季プレミアリーグの得点2位)
- ダニー・ウェルベック(21歳。イングランド代表)
- ナニ(25歳。ポルトガル代表)
- ヤング(27歳。イングランド代表)
- バレンシア(27歳。エクアドル代表)
- チチャリート(24歳。メキシコ代表)
この中から先発に4人程度選ばれるわけですから、先発出場するだけでも大変なことです。それなのに、これまでのマンチェスター・ユナイテッドのフォーメーションである4-4-2を4-2-3-1にさせて得意のトップ下というポジションを獲得したわけですから、監督からいかに信頼、期待されているかがわかります。
香川に期待されているもの
なぜ、これほどまでに香川が評価され期待されているのかというと、香川がこれまでにない攻撃のリズムをマンチェスター・ユナイテッドにもたらしたからです。プレミアリーグというと肉体的に優れた選手が激しくぶつかり合うことで有名です。例えば、あまりに激しいスライディングタックルで骨が見えるほどの骨折してしまった選手もいます。
マンチェスター・ユナイテッドのこれまでの攻撃スタイルは、ボールを持った選手がドリブルなどで一直線に縦に攻め込み、クロスボールをゴール前にあげてゴール前の選手がディフェンダーに競り勝ってゴールに押し込むというものでした。この攻撃スタイルは、力強くて迫力があります。しかし、現地では”cross and hope”と言われ、運頼みの戦法として飽きられていました。また、この戦法ではスペインの強豪チームに通用しないのです。
そこに香川がやってきたのです。香川はトップ下というポジションですが、衛星のようにふわふわといろんな場所をパスをしながら動き回ります。そして、ディフェンスがずれて一瞬できた隙をついてアシストパスを出したり、自ら切り込んでシュートします。とにかく、狭いエリアでのボールの扱いが上手く、ボールが足に吸い付いているかのようにトラップしたりドリブルしたりします。動きがとても軽快なので、見ていてとても楽しいです。
しかし、これは味方との信頼関係をもとにした連携で成り立つスタイルです。移籍して間もないことと、他の選手にとっては新しいスタイルなので、まだ連携不足は否めず、十分には本領を発揮しきれていません。今まで、公式戦5試合が行われていますが、徐々に連携がとれだしてきている状況です。マンチェスター・ユナイテッドは、チーム内にあまりにも使える選手が多いせいで、毎試合メンバーが変わります。そのため、十分連携がとれるようになるまでにはまだ少し時間がかかるでしょう。しかし、チームの成長過程を見ることができるのも楽しみの一つです。
ところで、ごつい身体の選手に混じってひ弱そうな香川がやっていけるのかという不安があると思います。しかし、そんな不安も、この写真を見れば払拭できるでしょう。
ほとんど脂肪がない筋肉でがっしりした身体です。日々激しいトレーニングをしているのでしょう。
その他の日本人選手
香川や吉田以外にも数十人の日本人選手が欧州やその他海外チームに行っています。その中でも、世界のトップリーグで今後活躍が期待される選手が次の選手です。
- 長友佑都(26歳。インテル/セリエA)
- 清武弘嗣(22歳。ニュルンベルク/ブンデスリーガ)
- 乾貴士(24歳。フランクフルト/ブンデスリーガ)
- 宇佐美貴史(20歳。ホッフェンハイム/ブンデスリーガ)
- 宮市亮(19歳。ウィガン/プレミアリーグ)
長友、清武、乾、宇佐美は、既に得点もあげていてレギュラー扱いです。宮市は、まだ試合にでないことが多いですが、若いのできっかけをつかめば爆発することでしょう。この他にも岡崎慎司選手や酒井高徳選手が最近ブンデスリーガで試合に出ていて、あげればきりがありません。もちろんロシアリーグで活躍する本田 圭佑選手も忘れてはいけません。
これらの選手の試合は、スカパーに契約することで、BSで見ることができます。
- イングランド・プレミアリーグ:BSのJ SPORTS 1〜4
- ドイツ・ブンデスリーガ:CSのフジテレビNEXT,フジテレビONE,フジテレビTWO
- ロシア・プレミアリーグ:BSのJ SPORTS 1〜4
- UEFAチャンピオンズリーグ:BSのJ SPORTS 1〜4
- マンUテレビ:CSのフジテレビONE
※ CS放送は、CSが視聴できるアンテナが必要になります。
- BS J SPORTS 4チャンネルセット:2,400円/月
- CS フジテレビ 3チャンネルセット:1,575円/月
※ キャンペーンを使用して無料でアンテナを設置した場合は1年しばり、それ以外は1月しばりです。
今日(9/23)は、21:24から伝統の一戦マンチェスター・ユナイテッドvsリバプール(現地13:30キックオフ)がBS J SPORTS 4であります。
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